Wi-Fi 光回線

容量無制限Wi-Fiは全て嘘?!無制限サービスの注記から見える実態とは

2020年11月30日

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2020年8月に、佐藤二郎さん&今田美緒さんがCMを務めていた「どんなときもWi-Fi」が突然、「容量無制限プランの廃止」を発表しました。

これは、政府が「行政指導」というものを発令したことによります。

そして、それを皮切りに、他の事業者でも「無制限」を謳うサービスを停止し始めています。

 

突然のことで驚いた方もいらっしゃると思いますので、今回は以下3点を解説していきたいと思います。

◆容量無制限に隠された罠

◆無制限を謳った事業者の結果

◆今後のWi-Fi事業はどうなる?

 

どこでも繋がる&容量無制限の罠とは?

そもそもどうして容量無制限はできなくなったのか。

こちらについて解説していきましょう。

 

容量無制限の仕組み

どんなときもWi-Fi容量無制限、かつ、どこでも繋がる、を実現できていた仕組みを、どうやって実現していたのか。

 

どこでも繋がる理由

少し語弊はあるものの、小学生でも分かるように言うならばこういった理由です。

ポイント

au, docomo, softbank全部のSIMを挿しているから

そう。ひとつの機械に、全部のキャリアの通信ができるようにするわけです。

全国ほとんどの場所で、どこかのキャリアの通信は繋がるので、

どこにいても繋がる、という状態が生まれます。

※実際は、クラウドSIMという規格を用いているので、3枚のSIMが機械に入っているわけではありません。

 

容量無制限の理由

どれくらいの容量で通信を制限するか、は事業者(グッドラック)次第です。

なので、極論「赤字でも制限しない!」と動けば、制限は取っ払えるわけです。

 

実はほとんどの"容量無制限"は嘘!

実際のところ、今でも「容量無制限」を謳っているサービスはたくさんあります。

たとえば、以下の商品。

ポイント

モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)

ホームWi-Fi

Softbank Air

 

たしかに、これらの商品の多くは「容量無制限」を謳っていますね。

でも、その文言の近くに、こんな文章があることがほとんどです。

【3日で10GBを超えた場合は、制限をかけさせていただく場合があります。】

 

つまり、その言葉の通り、3日間合計で10GB以上の通信をしてしまうと、通信制限がかかってしまうのです。

それを"超えない"場合の通信においては、無制限で利用できる。これが、容量無制限、の言葉の意味なのです。

 

通信制限が必要な理由

どうして通信制限をする必要があるのか。理由は簡単。

「儲からない」からです。

 

通信を行った量に応じて、Wi-Fi/ルーターの提供社は、その大元を担っているキャリアに、お金を払わなければなりません。

(キャリア=ドコモ、au、ソフトバンク)

 

そのお金が、なんとか利益を維持できるレベルが、先ほどの【3日で10GB】という容量なわけですね。

 

しかも、実際のところはそんなに使っていない人もたくさんいて、その分大量に使う人に割り当てられる限界値を計算して設定している値が3日で10GBなので、

実際にみんなに3日で10GB近く使われたら、会社は赤字経営になってしまうでしょう。

 

どんなときもWi-Fiの開示内容

冒頭にあったように、どんなときもWi-Fiは2020年8月24日に「容量無制限プランの廃止」を告知しました。

そのときの詳細資料には、こうあります。

参考

無制限でサービス提供をしていくと、想定を遥に上回るテラを超えるお客様もおり、

結果上位5%のお客様で総容量の20%を占める状態となってしまい、事業の採算上サービスの継続が困難

 

つまり、無制限をいいことにとてつもない量の通信をしていた方が5%ほどいて、

その方々の通信容量が多すぎて赤字経営になってしまうような状態になったわけです。

 

そこで、グッドラック社が取った行動は、「無断で制限する」でした。

 

無断で制限した末路

前段の「無断で制限」を行った結果、グッドラック社は回線事業として絶望的な状況に陥ってしまいました。

 

行政指導

無断で通信制限を行ったことによって、利用者は突然ほとんど通信ができない状態になってしまいました。

当然、クレームの嵐ですし、消費者センターにも多くの人が駆け込みました。

 

結果、政府から「行政指導」が発動されました。

行政指導というのは、「この通りに改善しないと、事業をさせません。もしくはただちに停止してください」という省庁からの通知。

これにより、どんなときもWi-Fiは改善を図らない場合、通信事業の停止を言い渡されてしまうかもしれない状況になったわけです。

 

そして、容量無制限廃止へ

グッドラック社は、選択を迫られました。

ひとつは、赤字でも容量無制限を続けるか

ひとつは、容量無制限をやめるか

 

当然、赤字では会社が成り立たなくなってしまうので、「容量無制限」の廃止を決定しました。

ただ、すでに利用していた方には、基本的な申込よりもいくらか優遇したプランで利用を継続できるみたいです。せっかくのユーザーを手放すのは痛いので、ありがたい施策ですね。

 

今後のWi-Fi事業はどうなる?

今回の行政指導によって、インターネット事業、Wi-Fi事業は、大きく変わっていく可能性があります。

 

可能性➀容量無制限は固定回線でしか言えない

赤字経営を良しとする会社でもなければ、容量無制限は実質不可能ということが分かりました。

それでも、現状ほぼ容量無制限と言えるのは「固定回線」だけです。

 

おうちに直接引き込んでいる回線であれば、初期投資は必要なものの、通信のコストはまだ抑えられるので、

制限をむやみにかける必要はなく、実質無制限と言うことができます。

 

ただし、一応固定回線の規約や重要事項説明には「想定外の通信を行った場合には制限する場合があります」と注意書きはあります。

テラバイトやペタバイトといった大規模通信を一人でしてしまうと、

他の何万人何十万人という人の通信が止まってしまうことになりかねないので、

あまりにもユーザーを自由にしすぎて悪用されないためにも、一応の注意書き、ですね。

とはいえ、実際そんな通信をする人は0.1%もいないので、無制限と謳っても問題ないでしょう。

 

固定回線のおススメは下記の記事で紹介しているので、気になる方はぜひチェックください!

こちらもCHECK

光回線のコスパ最強は?気を付けるべきポイントを徹底解説!

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可能性➁無制限と感じるような言葉の創出

次に、「無制限」ではない言葉が流行る可能性です。

 

結局は「ユーザーがどう受け取るか」なので

訴えられないギリギリを攻めれば攻めるほど、会社としては利益を上げやすくなるので、各社攻めようとしているはずです。

 

たとえば、

◆100GBプラン

ということで、「それは超えないから大丈夫だわ」という無制限感を演出したり、

◆ストレスフリー

という言葉で、「ストレスフリーなら容量も多いだろう」という認識を持ってもらったり。

たしかに勘違いしちゃうかも…

 

実際、下記のように複数社参画しているみたいです。実際容量を超えない方はコスパよく使えるサービスですね。

3か月間3278円で100GB利用可能!【ZEUS WiFi】

月額3,498円でデータ大容量100GB!どこよりもWiFi

2年間月額3,575円でデータ容量100GB!【ポケットモバイル】

まとめ

今回はどんなときもWi-Fiの行政指導から見る、Wi-Fi事情を紹介しました。

サマリ

◆どんなときもWi-Fiの「容量無制限」廃止までの流れ
➀大規模通信をする人が多く、赤字経営になってしまう
➁赤字を避けるべく、無断で通信制限
➂政府から行政指導

◆容量無制限で使うには?
・固定回線を家に導入する
・自分の通信容量以上のプランを契約する

 

今回は容量無制限という言葉に騙された人がたくさん出たためにこういった事件になりましたが、政府と事業者のいたちごっこには違いないので、すぐに似たような謳い文句の事業は出てくると思います。

 

そんなときに、如何に騙されないための眼をもっていただきたいです。

もう一度言いますが、実質容量無制限なのは「固定回線(光回線)」だけなので、

自宅でみんなで毎日動画を観たりゲームをする、という方はぜひ「光回線」に入ってくださいね。

 

別記事でも紹介していますが、個人的には安さと速度のコスパが最強な「NURO 光」がおススメです。提供エリアは限られている分、サービスの質は圧倒的です。



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